国際ロボット展(iREX2025)出展報告
国際ロボット展示会「iREX」において、株式会社SRT は多数の来場者の皆様をお迎えし、盛況のうちに展示を終了いたしました。
会期中は、製造業・物流業・半導体関連をはじめとする幅広い業界関係者の皆様にご来場いただき、当社のモバイルロボットソリューションに対する高い関心と具体的な導入検討のご相談を多数いただく機会となりました。
本展示は、Standard Robotsとの協力出展として実施され、単体機能の紹介にとどまらず、実際の現場運用を強く意識した構成を採用しました。
多品種少量生産、工程間搬送、自動化レベルの異なる現場を想定し、マルチシナリオで柔軟に対応可能なロボットラインアップを通じて、Standard Robotsのコア技術と運用価値を具体的にご紹介しました。

「Oasis 300E-SRL」は、コンパクトな車体設計と高精度な自律走行性能を両立したAMRです。
Laser SLAMを用いた自己位置推定により、既存設備を大きく変更することなく導入が可能で、生産ライン間搬送や工程補給といった用途に適しています。
本展示では、SRL(自動リフター)機構を活用した台車・治具の自動受け渡しを想定した運用シナリオを紹介しました。
特に、省人化だけでなく「人の作業負担を減らす」観点での評価が高く、既存ラインへの段階的な自動化導入を検討されている来場者から多くの関心をいただきました。
ヒューマノイドロボット「DARWIN」は、人と共存する作業環境を前提に開発された次世代プラットフォームです。
人の動線や作業空間に自然に適応できる構造を持ち、将来的な人協働・多用途展開を視野に入れた設計となっています。
本展示では、ヒューマノイドロボットが担う役割を「人の代替」ではなく、人の作業を補完・拡張する存在として位置付け、今後のスマートファクトリーやサービス領域への応用可能性についてご紹介しました。
来場者からは、ヒューマノイド技術の実用化に向けたロードマップや、AMRとの役割分担に関する質問が多く寄せられました。


電子部品実装工程向けに開発された「Oasis SMT-E2」は、SMTライン特有のレイアウトや搬送条件に対応した専用AMRです。
クリーン度への配慮、安定した停止精度、工程間のスムーズな搬送を重視した設計により、実装工程の自動化・省人化を支援します。
展示会場では、SMT工程における人手搬送の課題や、ライン増設・変更時の柔軟性について具体的な議論が行われました。
特に、既存設備との親和性や、将来的なライン構成変更への対応力について高い評価をいただきました。
フォークリフト型(GULF-MP15)
フォークリフト型ロボット「MP15」は、パレット搬送や倉庫内保管作業の自動化を目的としたモデルです。
人手によるフォークリフト作業を置き換えることで、安全性の向上と作業の標準化を実現します。
本展示では、製造現場および物流エリアを想定したパレット搬送・一時保管・工程供給の一連のシナリオをご紹介しました。
来場者からは、既存倉庫レイアウトへの適応性や、他のAMRとの混在運用に関する具体的な質問が寄せられ、実導入を前提とした検討が進められました。

出展製品
展示を通じて
今回のiREX出展を通じて、Standard Robotsのロボットが単なる「自動化ロボット」ではなく、現場課題に応じて組み合わせ・拡張可能なソリューションとして評価されていることを改めて確認する機会となりました。
株式会社SRTは、展示会でいただいた貴重なご意見・ご要望を今後の製品開発および日本市場向けソリューション提案に反映し、製造・物流・半導体分野における実用性の高いモバイルロボット技術の提供を引き続き推進してまいります。





